情報のシェアの課題
令和2年度も残すところあと20日を切りました。
今月になり研修のラッシュ!!
今年度は4月前半から「緊急事態宣言」で始まり、
コロナ感染予防の対策をとりながら暗中模索状態での運営となりました。
多分、どの事業所でも同じ。計画していたイベントや研修も悉く中止や延期。
年度の後半は福祉の業界でもICT化が叫ばれはじめ、
急激にインターネットを通したやりとりが増えました。
(*ICTとは、インターネット コミュニケーション テクノロジーの略)
昨年末よりZoomやYou Tubeを利用した研修が続々とアナウンスされ
一年分の研修は後半3ヶ月で受講という状況になっています。
この週末も色々な研修が重なり、それぞれ職員が職位に基づいた
研修を受けました。

私は金曜日に9年前まで長年「自閉症セミナー」や毎月の療育相談を担当していただいていた臨床心理士の篁一誠先生の勉強会に参加しました。
実に9年ぶりの受講となりました。
内容は自閉症スペクトラムの方の「自律」について。長い人生の中の活動に「家事」を入れていく工夫。
10歳の夏休みから10年かけて家事のスキルを育てる取り組みについては長年篁先生が推奨されています。
残念ながら木曜クラブで私が皆さんに出会うのは18歳なのでこの講義の内容をそのまま活用することはできませんが、「評価の仕方」については年令やシチュエーションに関係なく一貫して取り入れたい考え方でした。
自閉症セミナーを受講していない職員の割合も多くなってきた今、もう一度、「合図の仕方」「評価の仕方」について職員に伝えて、支援を良いものにしていきます。
もう一つ日曜日に、ダウン症協会の会員のお母様から紹介されて
「ダウン症の人と自閉症の人の育ちと老後」について
医師の有賀道生先生からの講義を受けました。
昨今「知的障害のある方の早期の老化」について色々な研修の中で
聞く機会があります。
今回は「国立のぞみの園」に入所されている方の臨床データを
エビデンスとした内容で、今まさに、木曜クラブの利用者の平均年齢が40歳になる節目。
「早期の老化に伴う変化をふまえた支援」を組み立てることが急務といえます。
日中活動の場では十分ではありません。
医療との連携が不可欠となり、ご家庭と情報を共有しながら
老化の問題に取り組まなければなりません。

さて、これらの情報をどうやって共有しようか・・・・
利用者の高齢化、背景にご家族がもっと高齢化
ということがあり、ICTを活用することが難しいです。感染予防をしっかりして、対面でお伝えする機会を作ることが必要と考えています。
もし、このブログをご覧になっているご家族がいらっしゃいましたら忌憚のないご意見をいただけると幸いです。
タブレット・・結構便利です。おすすめ。
○情報のリンクを貼ります。お時間ある時に見てください。
国立のぞみの園 ニュース 「高齢の知的障害者に対する専門性の高い支援を考える」
https://www.nozomi.go.jp/investigation/pdf/newsletter/nl039.pdf
東京都自閉症協会・・・トップページに色々な情報のリンクがあります。