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特集記事

8050問題のその先にあること その2



秦野市自閉症児・者親の会主催で行われた

「知的・発達障害者のひとの9060問題」と

題した講演会に参加してきました。

報告その2です。

前回の記事はこちら⇨「8050問題その先にあること その1」




この講演ではある地方のご家族のケースのリスク整理をして

やるべきことが示されました。


ご本人が65歳になった時に起こること


前提として知的障害のある方は臨床的に実年齢より

10歳から15歳の身体状況になる可能性が大きいです。

ベースとなる障害に加齢による介護が重なるイメージです。


・65歳になると多くの制度が切り替えとなる。


・65歳になると障がい福祉のサービスより「介護保険サービス」の利用が優先となる。

 (ただし、同じサービスがない場合は障害福祉サービスをそのまま利用できる)


・障害に高齢化による疾病が重なる場合「特別障害者手当」が申請できる。

(ただし、申請をしなければいけない)


・サービス利用計画に変わりケアプランとなる場合、

ご本人の意向が反映されているか確認する必要がある。

・障害のショートステイは利用できなくなり、

介護保険のショートステイを利用することになる。

 (1割負担となる場合がある)


・「認知症」と診断された場合は認知症対応のグループホームに入居できる。

 (介護費用は1割負担となる。)


・今後増える「特養」に入居できることになるが

「施設入所」が時代と逆行しているという議論がある。

 (選択肢の一つとして本人が選ぶのであれば・・・)


ご本人に関しては以上のようなことが起こります。

その時親御さんとまだ同居しているでしょうか?


ご本人が65歳になったときの制度の切り替えの申請が

できる親御さんは現実的に少ないと考えられます。

残念ですが平均寿命から考えると・・・






鵠沼の蓮池の鴨さん

何をお話ししているのかな?






使えるサービスの手配、申請など・・・

「きょうだい」が引き受けてくれるでしょうか?

すでに、親御さんの介護をしている可能性も高いです。


忘れてはいけないのは「きょうだい」も一緒に高齢化していること。

5歳違いのお兄さんなら70歳になっているのですから・・・


ご本人をよく知る、相談支援員と

ケアマネージャーが連携して

動いてくれるのが現実的でしょう。

そのためにも、早いうちから家族以外に相談できる

相談員と繋がっておくことはとても大切です。


次回は親御さんに起こることについて報告したいと思います。













後でもう一度お試しください
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