8050問題 その先にあること その3
秦野市自閉症児・者親の会主催で行われた
「知的・発達障害者のひとの9060問題」と
題した講演会に参加してきました。
前回は障害のあるご本人たちについて書きました。
今回は親側に起ることについて。
80歳を過ぎるとかなりの方が
何らかの疾患を抱えることになるでしょう。
親自身が介護状態になった場合、
・誰が主な介護者になるか
・資産の管理は誰にお願いするか
考えていますか?
親自身の金銭の管理について
親自身が要介護になり銀行に行けない状態や
認知症となり判断ができなくなった場合
に備えていますか?
親が事前に自分の後見人を選んでおくこともできます。
また社協の日常生活自立支援事業を利用するという選択もあります。
「お金の残し方」についてはまた次回に詳しくご報告します。
親が要介護状態となり、
デイサービスに通い始める
ことになったら・・・・
親のデイサービスのお迎え時間が
子どもの事業所のお迎え時間より早くて
子どもが通所できなくなったという
ケースもあったそうです。
介護デイサービスに障害福祉サービス
を一部定員にできるという
「共生型」類型の事業が増えれば
親子一緒に同じ事業所に通所するという
可能性も考えられます。
(日本では高齢者施設がたくさんありますが
もうすぐ定員のピークアウトが起こり
定員割れになるので、介護サービス事業所が
障害福祉サービスに参入してくるでしょう)
みなさんが本当に不安に感じていること。
障害のある子どもの生活は誰に託しますか?
家庭の事情に詳しい相談支援員がいますか?
とても不安ですね。
親自身が歳を取りできることが少なくなります。
車の運転を諦めたり、
親自身が介護状態になってから
新しいサービスのトライアルをしたり、
新しい人脈を作るのことは困難でしょう。
親の病気等で子どもを預けなければ
子どもがいきなり使い慣れていないサービスを
利用せざる得ない状態になる場合も多く聞きます。

親子が元気なうちにサービスの選択肢を
できるだけ増やしておくことが
大切だと思います。
5030/6040から少しずつサービスを体験して
障害のある子どもが親以外の支援を受け入れる
経験の蓄積は不可欠だと感じました。
次回は最終回「お金の託し方」について報告を書きたいと思います。